4スト [4ストロークエンジン] (フォースト)
レシプロエンジンの種類のひとつ。ディーゼルも含めて、現在市販されている自動車とオートバイが搭載しているエンジンは、ほとんどがこの形式のエンジンだ。ピストンが2往復するあいだに「吸気」「圧縮」「燃焼」「排気」の4つのストローク(行程)があり、それで1つのサイクルが完結する。あとはまた同じサイクルを繰り返すことになる。レシプロエンジンでは、このほかに2ストが有名だが、現在はかなり数が少なくなった。
レシプロエンジンの種類のひとつ。ディーゼルも含めて、現在市販されている自動車とオートバイが搭載しているエンジンは、ほとんどがこの形式のエンジンだ。ピストンが2往復するあいだに「吸気」「圧縮」「燃焼」「排気」の4つのストローク(行程)があり、それで1つのサイクルが完結する。あとはまた同じサイクルを繰り返すことになる。レシプロエンジンでは、このほかに2ストが有名だが、現在はかなり数が少なくなった。
ドリフト初心者が、定常円旋回の次のステップとしてよく練習するメニュー。文字どおり「8」の字を描くようにしてドリフトを続ける。パイロンをふたつ置くなどすると目印になってやりやすい。コーナーからの脱出や、振りっ返しの練習になる。
日産が開発した世界初の4輪操舵装置。ステアリングを切ったときに、前輪だけでなく後輪の向きも変えることで、高いコーナリング性能を実現しようというシステム。このハイキャスは、より優れた制御のハイキャス2、スーパーハイキャスへと進化していったが、スポーツ走行やドリフトには不向きな制御のため、取りはずすか動かないように固定するのがチューニングカーの基本。ハイキャスキャンセルロッドなどが代表的なパーツだ。
ホイールをハブに固定するボルト穴の中心を通る円の直径を、PCD(ピッチサークルダイアメーター)という。国産車の場合、PCDは100、110、114.3(mm)のいずれかで車種によりさまざま。ボルト穴も4穴または5穴(4WD車に6穴もあり)がある。このPCDを100から114.3、4穴から5穴にすることが可能なホイールスペーサーを、PCDチェンジャーと呼ぶ。
内燃機関などの仕事率の単位で、正確には75kgの物を毎秒1m動かす力が1馬力(ps)となる。エンジンパワーはこの馬力で、180ps(ピーエス)や132kw(キロワット)で表記され、性能を見るうえでひとつの目安になる。もちろん、数字が大きければ大きいほど馬力があるということ。ちなみに、国産車で最も馬力が出ている(2005年10月現在)のは、日産FUGAで333psを発生する。
エンジンの形式のひとつ。V型エンジンで片側のバンクに6つのシリンダーが並ぶ。1本のクランクシャフトを共用するシリンダーを計12個持つことになる。きわめて振動バランスがいいので非常にスムーズにまわる。ただし大排気量向きで、コストもかかるため、ごく一部の高級車とスーパーカーくらいにしか搭載されない。エンジンが長くなって、車体の重量バランスなどが難しくなることもあって、現代のレーシングカーやピュアスポーツカーにはあまり向かない。
トヨタの可変バルブタイミング機構の名称。吸気バルブが開閉するタイミングを、回転域などに応じて最適になるように変化させるシステム。中低速トルクと高回転域の伸びを両立させるとともに、環境性能にも優れる。また『VVT-i』の仲間には、吸気バルブだけでなく、排気バルブのタイミングも可変にした『DUAL VVT-i』や、バルブのリフト量まで可変にした『VVTL-i』という機構もある。
ホンダが2000年にS2000 type Vに搭載した、特殊なステアリング機構。低速走行時と高速走行時でステアリングのギヤ比が変わる。ステアリングを同じだけ切っても、低速走行時には高速走行時よりもフロントタイヤが大きく切れる。峠では少ない操作でよく曲がってくれるが、高速巡航時には神経質にならなくていいというメリットがある。ロック・トゥ・ロックは1.4回転で、街乗りでの取りまわしにも便利。
ドラッグレースで使われる溶剤。コースにまいたり、タイヤに塗ったりして使用する。タイヤと路面のグリップを強力にするほか、路面の保護にもなる。正確には、VHTというのはブランド名で、トラックバイトというのが製品名になる。
ホンダ車のいち部に採用されているバルブシステム。2種類のプロフィールを持つカム(カムシャフト)を搭載していて、低回転域と高回転域でカムシャフトを切り替える。これによって、日常の使い勝手を犠牲にせずに、高回転域のパワーを稼ぐことができるようになり、NAでリッターあたり100ps以上という驚異的な出力を可能にした。現在は、連続的にバルブタイミングが変わる機構(VTC)と連動したi-VTECという進化版も登場している。
HKSが発売しているエンジン制御用のフルコンピューター(フルコン)(厳密にはサブコンピューター(サブコン))。本体は汎用で、装着する車両に合わせて設定をして使用する。純正コンピューターにとらわれずに作動させることができて、拡張性も高いので、電子制御ガソリンエンジンだったら、どんなエンジンでも、どんなチューニングをしていてもたいてい使える。HKSパワーライター店という専門ショップのみで取り扱われる。
前置きインタークーラーとラジエターの配置パターンのひとつ。冷却性能に非常に優れる。普通はインタークーラーを上にして、ラジエターを下にして、横から見たときに「>」(左が前)のような形になるように配置する。インタークーラーが水平だったり、ラジエターがもっと立っていても、Vマウントの一種とみなすことが多い。ハードチューンを施したRX-7やいち部の4気筒マシンで行われるチューニング。
シリンダーを左右にVの字のように並べたエンジン。同じ気筒数なら、シリンダーを垂直に並べるよりもエンジン全長を短くコンパクトにすることができる。静粛性が高く、低回転からフラットなトルク特性になるので高級車に多く採用されていたが、最近ではエンジンがコンパクトでクラッシャブルゾーンを多く確保できることから、安全性を高める意味でも多くのクルマに採用が広がっている。V型エンジンはZ33、V35、NSXなどに搭載されている。
とてつもないチューニング車両や、ビックパワー車両など、
計り知れないチューニングを目の辺りにした時に発する言葉。
「ぶったまげぇ~」
使い方の例えとして…凄いものを見た時に、
「これすっげーぶったまげぇ!じゃんこれ!」この様になります。
オクタン価の高いガソリンでより燃焼率を高めて爆発力をUPさせる燃料! 普通より値段も少し高価。
純正よりもリフト量が大きく、作用角が広く設定されたカム(カムシャフト)のこと。NA車でも、ターボ車でも使われるチューニングパーツだ。装着すると、バルブが開く度合いとバルブが開いている時間が増える。エンジン単体としては高回転高出力型の特性になるけど、ターボ車の場合は低中回転域からブースト圧が早くかかるようになるので、むしろ扱いやすくなることも多い。
高圧縮であること。ふつうはNA車のチューニングメニュー。シリンダーヘッドを面研して燃焼室の容積を減らしたり、純正ピストンよりも上に出っ張ったピストンに交換することで圧縮比を上げる。高回転域だけでなく、全域でパワーアップの効果がある。
「ハイソ」とは、「ハイソサエティ(上流社会)」を指している。したがって、ハイソカーとは高級車のこと。なぜか’80年代には国産の6気筒のセダンやスペシャルティカーあたりのクルマを、まとめてハイソカーと呼んだ。10、20系ソアラ、71、81系マークIIあたりが代表格。ボディカラーは白が圧倒的に人気だった。
デスビ(デストリビューター)式のエンジンで、コイル(イグニッションコイル)とデスビ、デスビとプラグ(点火プラグ)をつなぐコードのこと。高圧電流が流れる。以前は高性能なハイテンションコードはチューニングパーツの定番だった。しかし、現代のダイレクト点火方式(ダイレクトイグニッション)のクルマは、ハイテンションコードを使用しない方式になっている。
ふつうは、加工して容量を上げたタービン のことをいう。純正タービンでブーストアップをすると、高回転で容量が足りずに、設定ブーストが維持できないことがある。加工を施すことで、そのぶんの容量を確保してやったもののことをハイフロータービンと呼ぶ。コンプレッサー側だけを加工したもの、排気側も加工したものと、いろいろなタイプがある。多くの場合、純正の配管のまま装着できる。
本来は動植物の「混血」、「雑種」を指すことば。自動車業界では、異なる素材を使ったり、異なる構造の機構を組み合わせたりしてつくられたパーツなどを指す。最近有名なハイブリッド・カーは、電動モーターとガソリンエンジンの両方を動力源として併用した自動車のこと。大ざっぱにいうと、発進は大トルクを出しやすいモーターが手助けし、ふだんの走行はおもにガソリンエンジンが受け持ち、減速時には減速エネルギーを電力として回収して電池に蓄え、それをまたモーターが使うというシステムがポピュラーだ。燃料消費が少なくなることと、排気ガス中の有害物質の量を少なくできるなどのメリットがある。
なかに機械部品を収める入れ物状のパーツのことをいう。たとえば、ロータリーエンジンでローターを収めている「ローターハウジング」、ターボ(ターボチャージャー)でタービンホイールを収めている「エキゾーストハウジング」など。どんな形でもいいとはかぎらず、それなりにハウジングの形状自体にも機能が持たされていることが多い。
1983年から1987年にかけてトヨタが販売したスポーティカー、カローラ・レビンとスプリンター・トレノの俗称。車両型式がAE86だったことに由来する。テンロククラスのクルマが次々とFF化されていった時期にFRレイアウトで発売された。ピュアスポーツカーではなかったが、手頃な価格と4A-Gという名エンジン、スポーツ走行に向いているFR駆動方式のおかげで人気を集めた。生産終了後、人気がやや衰えた時期もあったが、漫画『頭文字D』やD1グランプリの影響もあって盛り返し、現在でも人気は高い。基本設計は古いものの最新のチューニングが施されつづけている。
サスペンションのナックルに組み付けられているパーツで、ホイールを取り付ける部分。ベアリングで支持されていて、回転するようになっている。このハブからハブボルトが生えていて、そこにホイールを固定するというわけ。チューニングではあまりいじるところではないが、FC3Sなどいち部の車種には、純正パーツの強度が低くくガタが出やすいものがあるので、強化品が発売されている。また、4穴から5穴ハブに交換する流用ワザなどもある。
例えば、フルブースト時にブースト圧が安定せず、ブースト計の針がフラフラ上がったり下がったりする現象のことをハンチングという。ブースト圧の立ち上がりを早めるためにブーストコントローラーのゲイン調整を大きく設定すると起こりやすい。ハンチングが起こらないギリギリのところにゲインを調整するのが好ましいとされる。また、ブースト圧にかぎらず、エンジン回転が上がったり下がったり安定しない現象もハンチングという。
路面のデコボコや段差を乗り越えたときに伝わってくる衝撃や音のこと。もちろんハーシュネスが小さいほうが快適性が高いといえる。スプリングやショック、ブッシュを硬くすると大きくなりがち。ちなみに「ハーシュネス」という言葉は自動車評論家や新車をメインに扱う雑誌が好んで使う表現で、チューニング業界ではそれほど使わない。チューニング業界では、「突き上げ」とか「ゴツゴツ感」などといわれることが多い。
タイヤの構造の一種。タイヤ内部の「カーカス」という部分を構成しているコードが、進行方向に対して斜め交互に組み合わされて配列されているタイプのタイヤのことをいう。ちなみに、ラジアルタイヤでは、カーカスは、進行方向に対して直角に配列されている。昔はバイアスタイヤが主流だったが、道路環境がよくなり、走行性能が重視されるようになると、ラジアルタイヤのほうがメリットが多いので、ラジアルタイヤが主流になった。
塗装ではなく、カッティングシートなどを使ってクルマをカラーリングする手法で、特にアメリカンなデザインのものを指し、スポコンマシンによく採用される。シートは単色とは限らず、柄がプリントされたものも使われる。ファイヤーパターンやトライバル模様が好まれるのも特徴。ちなみにバイナルとはビニール(vinyl)の英語発音から来ている。
ふつうは吸気管内の負圧のことをいう。ターボ車もNA車も、アクセルOFFのときは負圧が強まるので、その負圧をブレーキブースター(マスターバック)に利用する。NA車の場合は、吸気管内が正圧にならないので、ブースト計の代わりに、負圧だけをみるバキューム計を付ける場合がある。もっとも見なくても特に差し支えないものなので、あまり使われない。
NAエンジンの吸気管の圧力を表示するメーターのこと。ターボ車でいうブースト計のようなものだが、NA車ではまず負圧にしかならないので、負圧をおもに表示する目盛りになっている。ターボ車用のブースト計とはちがって、なくてもまず困ることはないので、装着していないひとが多い。アクセル開度が目に見えてわかるので、燃費走行がしやすいというメリットはある。
ホイールのサイズを示す数値のひとつ。ホイールのハブへの取り付け面から、内側のリムの面までの距離をバックスペースという。アメリカではよく表示されている。オフセットと関連した数値で、バックスペースの数値が大きいほど、ホイールは内側に出っ張ることになる。
ターボ車で、アクセルOFF時に行き場のなくなった圧縮吸入空気が、タービン(インテーク側)の羽根に当たる現象。ノーマル車はアクセルOFFで、ブローオフバルブやリサキュレーションバルブが作動し、行き場のなくなった吸入空気を逃がすため、このバックタービンはほとんど起こらない。ちなみに、アクセルOFF時に「ピュルルル~」や「シュタタタ~」という音が鳴るので、意図的にバックタービンを発生させているクルマもある。
エンジンから吸気側に向けて火炎が逆流すること。NAのキャブ(キャプレター)仕様などで、ファンネルに直接エアクリーナー(エアクリ)を付けているような仕様の場合、バックファイヤーでエアクリーナーが燃えることもあるので注意が必要。ちなみに、マフラーから火を噴くことをバックファイヤーだと思っているひとも多いが、そちらはアフターファイヤーという。
オイルや水、空気、音などの流れを妨げ調整する装置。一般的には、オイルパン内部にある仕切り板のことをバッフル(バッフル板)と呼ぶ。コーナーなどで強いGがかかったとき、オイルが片よりポンプ(ストレーナー)でオイルを吸えなくり、油圧が低下するのを防ぐ役目を果たす。もともとバッフル板付きの車種もあるが、付いていない場合はスチールやアルミなどの金属板をオイルパンに溶接する。これをバッフル加工と呼ぶ。また、オーディオの音質を向上させるために、スピーカーとボディの間に追加する板もバッフルと呼ばれている。
バネ(スプリング)を縮めるときの硬さのこと。ほとんどの場合、ショック(ダンパー)のバネの硬さを指す。バネレートが高ければ硬く、バネレートが低ければ柔らかいことを意味する。単位はkg/mmで表記され、バネを1mm縮めるのに必要な重量が数字で表される。例えば8kg/mmのバネだったら、1mm縮めるのに8kgの重さが必要ってこと。
ふつうは、エンジン内部のピストンやコンロッドの重量を合わせたり、クランクシャフトの回転バランスを取ることを指す。バランスを取ると各部品の振動やブレが抑えられ、フリクションが低減し、レスポンスアップや回転フィールがよくなるなどの効果がある。長い目で見ると耐久性もアップする。ちなみに、ホイールにタイヤを組んだ場合も、バランス取りは必要になる。
隔壁のこと。クルマでは、エンジンルームとキャビンを仕切っている鉄板部分を主に指す。4気筒エンジン搭載車に、全長の長い6気筒エンジンを換装する際、この部分にエンジンが当たってしまうことがあるので、バルクヘッドを叩いたりカットして逃げを作る。これをバルクヘッド加工という。また、リヤシート背面にあるトランクルームの仕切りもバルクヘッドと呼ぶ。
エンジンのストロークのなかで、バルブが開閉するタイミングのことをいう。エンジン特性に大きな影響がある。仕様や乗りかたによっても最適なバルブタイミングはちがってくるので、チューニングに際して調整することもある。また、最近では回転域などによってバルブタイミングを変更する可変バルブタイミング機構を搭載している車種も多い。
弁のこと。代表例がエンジンのバルブだ。エンジンのバルブは、傘が開ききったキノコみたいな形をしている。吸入行程では、ピストンが下がっていくときに吸気バルブが開き、混合気が吸い込まれる。排気行程では、ピストンが上がっていくときに排気バルブが開いて、排気が押し出されるようになっている。それ以外のときは閉じている。チューニングでパワーを求めるときには、径の大きいビッグバルブに交換することもある。ちなみに、ヘッドライトの電球のこともバルブと呼ぶ。
エンジンパーツは熱を持ったときに膨張するので、エンジンが冷えた状態でカムとバルブのあいだに隙間がないと、エンジンが温まったときにはバルブが押されっぱなしになり、閉じられなくなってしまう。そこで、エンジンが冷えた状態では、カムとタペット、またはカムとロッカー(ロッカーアーム)のあいだに適度な隙間を設けておく必要がある。この隙間のことをバルブクリアランスという。走行距離が進むと適正値からズレてくるので、定期的に調整してやる必要がある。いっぽう最近は、油圧によってつねにカムとバルブの隙間をゼロに保ってくれるラッシュアジャスターという装置を採用しているエンジンもある。このエンジンの場合、バルブクリアランスの調整は必要ない。
エンジンの燃焼室に開けられた吸排気のためのポート(穴)のフチにはめられているパーツ。バルブが閉じたときには、バルブの傘の外周部分と密着することで気密を保つ。走行距離が進むと、このバルブシートが摩耗するなどして気密性が悪くなり、圧縮時に混合気が逃げてしまう原因になる。そこで、オーバーホール時にはバルブシートをカットしなおして、新品時の形状を復活させるということが行われる。あるいは摩耗がひどいときなどは交換する。また、バルブとバルブシートをすりあわせることで、さらに気密性を上げることもできる。
ほとんどの4サイクルエンジンの場合、バルブが閉じるときにはバネの力で閉じるように作られている。そのバネのことをバルブスプリングという。エンジンを高回転化しようと思ったときには、たいていバルブスプリングも強化品に交換する必要がある。ただし、その場合は、フリクションが増えるなどのデメリットもある。
ロッカー(ロッカーアーム)を使わない直打式タイプの4サイクルエンジンなどで、バルブやバルブスプリングの上部に、かぶせるように装着するパーツ。たいてい円筒形をしている。カムはこのバルブリフターを押して、バルブリフターがバルブそのものを押すことになる。市販車のバルブリフターには、油圧式のラッシュアジャスターが組み込まれて、自動的にバルブクリアランスを調整できるものが多い。
「bank」にはいろいろな意味があるので、詳細に知りたいひとは英和辞典で調べることをお勧めするが、クルマ業界で使われる場合はおもに2とおり。ひとつめは『傾斜』のことで、コーナリングスピードを上げるためにサーキットやオーバルトラック、テストコース、高速道路のカーブなどにつけられている。また、そういった強い傾斜のあるカーブそのものをバンクと呼ぶこともある。もうひとつの意味は『列』。これはV型エンジンで、それぞれのシリンダーの列を呼ぶときに使われる。
サスペンションが大きく動いたときに部品どうしが衝突して破損や、ダンパー(ショックアブソーバー)が底付きしないように装着する部品。だいたいゴムやウレタンなどでできている。ほとんどの場合、ダンパーロッドの上のほうに付いていることが多いが、車種によってはアッパーマウントやボディ、メンバーに付いているものもある。その長さや硬さを変更してサスペンションセッティングを変えることもある。
タイヤが大きく裂けるなどして破損すること。小さい穴が開いてパンクしたような場合には修理もできるが、バーストした場合にはまず修理は不可能。縁石に引っかけたり、大きい鋭い石に乗り上げたりしたときに起こりやすい。また軽い損傷があるタイヤで高速走行を続けたりして起こる場合もある。
『バーンナウト』ということもある。2駆のクルマで、駆動輪じゃないタイヤにブレーキをかけ、その場で駆動輪を高速でホイールスピンさせる行為。ゼロヨンなどで、スタート前にタイヤを温めるためにおこなうのが本来の目的だ。ただしタイヤスモークがもうもうと上がって迫力があるので、パフォーマンスとしてもよくおこなわれる。
フレームの構造のひとつ。一般的な量産車のモノコック構造とはちがって、スチールのパイプなどを溶接して組み合わせることで形成するタイプのフレームをいう。ボディはそのフレームに軽量なFRPやカーボンのものをかぶせるような形になることが多い。モノコックのような大がかりな設備を必要としないで、手作業で好きな形に作れるというメリットがある。そのためごく少量生産のレーシングカーやスポーツカーに採用されることが多い。現代の量産車にはほとんど採用されない。
もともとはパッキング(packing)という言葉。配管のつなぎ目やパーツの合わせ目にはさんで、液体やガスが漏れるのを防ぐパーツだ。そのため、ゴムなど比較的やわらかい材質でできていて、多少つぶされながら隙間をうめるようになっている。ちなみにガスケットもパッキンの一種だといえる。実際にクルマ用語としては、薄くてやや硬い材質の板状のものをガスケットと呼ぶことが多く、そうでないものはパッキンと呼ぶことが多い。
自動車のボディパネル(鉄板)どうしを接着させることができるボンドのこと。ボディ補強をしたい場合に、スポット増しの代わりに使ったり、溶接箇所の上に使用したりする。火花が出ないし、大がかりな設備も必要ないので、比較的手軽にできるというメリットがある。
アペクセラのエンジンコンピューター。純正のコンピューターと置き換えて使用するフルコン(フルコンピューター)。車種別専用設計で、仕様に合わせたセッティングデータが入った状態で販売されるが、後からデータを変更することも可能。独自のプログラムによってエンジンマネージメントを行い、拡張性も高いため、チューニングカーに最適な制御ができる。別売りのFCコマンダーを接続すると、その場でセッティング変更ができる。
クルマの重量を馬力で割った数値のこと。つまり、1馬力(ps)あたり何kgの重さのものを動かしているかを示す数値だ。加速性能を見る目安になる(じっさいはトラクション性能やギヤ比なども関係するので、単純比較で速いとか遅いということはできない)。パワーウエイトレシオが小さいほど、加速性能はいいことになる。
トランジスタを使った電流増幅装置のこと。略してパワトラとも呼ばれる。自動車では、ダイレクトイグニッションやフルトランジスタタイプの点火装置として使われる。エンジンコンピューターなどから点火の信号(弱い電流)が入ってくると、パワートランジスタが、より大きな電流を発生させてコイルに送る。コイルはその電流を使って、高電圧を発生させ、プラグ(点火プラグ)に火花を飛ばす。
エンジンパーツとの干渉を避けるために、ボンネットのいち部分だけに付けられる膨らみのこと。エンジンを大型のものに載せ換えたり、スーパーチャージャーなどの補器類を付けて、ノーマルエンジンよりも出っ張ってしまったときなどに、よく設けられる。
エンジンが有効なトルクを発揮してくれる回転数域のことをいう。速く走ろうという場合には、適切なギヤを選ぶことで、つねにパワーバンド内の回転数を使って走ることが基本。したがってパワーバンドが広いエンジンのほうが扱いやすいといわれる。カム(カムシャフト)のプロフィールやバルブタイミング、タービン(ターボチャージャー)のサイズなどによってパワーバンドは変わる。
燃料が配管の途中で沸騰して起こる不具合のこと。インジェクションシステムの場合は、気泡が発生して、適正量をちゃんと噴射できなくなってしまう。キャブ(キャブレター)の場合は、気泡が燃料を押し出して噴き出してしまう。いずれにしてもひどい場合にはエンジンが止まってしまう。チューニングしてパワーを上げるとエンジンから出る熱量も増えるので、パーコレーションが起こりやすい。対策としては、ボンネットなどにダクトを開けてエンジンルームの温度を下げる、燃料クーラーを装着する、などの方法がある。
電気系統のどこかに不具合が起きて、ショートしたときなどに、ほかの電気パーツに電流が流れすぎて、壊れてしまうのを防ぐパーツ。設定以上の電流が来ると、熱でヒューズそのものが切れることで、電流を流さないようにする。ヒューズ自体は小さくて値段も安く、交換も簡単にできる。流せる電流の大きさによって、いくつものタイプがある。
熱を空気中に逃がすために使われる金属製の部品のこと。たいてい表面積を稼ぐためにヒダヒダ形状になっている。クルマの部品では、油温を下げるために、オイルパンやデフケースなどでヒートシンクの役割を果たしているものがあるほか、オイルフィルターに装着するヒートシンクも発売されている。
コーナー入る手前のブレーキング区間などでシフトダウンする際に、減速のためにブレーキペダルを踏みつつもシフトダウンのギヤのつながりをよくするために同時にアクセルペダルも踏む運転テクニック。つま先(トゥ)でブレーキペダルを踏みながら、かかと(ヒール)でアクセルペダルを踏むのでヒールアンドトゥと呼ばれる。もちろん、AT車を運転する際には必要ない。
シリンダー内の爆発に応じて上下に往復運動する、エンジンを構成する基本部品のひとつ。爆発のエネルギーを上下運動に変換し、コンロッドを通してクランクシャフトに動きを伝える役目を担っている。形状は、シリンダー内径に応じた大きさの円柱形。また、ブレーキキャリパーやショック(ダンパー)内部の往復運動を繰り返す部品もピストンと呼ぶ。
野球用語ではボールを投げることだが、チューニング用語では車体の姿勢変化の一種。クルマの前後方向の傾きのことだ。加速時に前上がりになったり、減速時に前下がりになったりするのがピッチングだ。ダンパー(ショック)のバネ(スプリング)が柔らかすぎると、ピッチングが大きくなりすぎて扱いづらいが、バネを硬くしすぎると小刻みなピッチングが出たりしてまた扱いづらい。
ギヤの形式の一種。ラック&ピニオン機構では、平面に刻まれたギヤ(ラック)に組み合わされた、回転する円形歯車のことをいう。この場合は回転運動を直線運動に変えるために使われる。また、デフやATのプラネタリーギヤ機構のなかで、リングギヤなどに取り付けられていて、公転も自転もする小さい円形歯車のこともピニオンという。
柱のこと。クルマの場合は、屋根を支える柱状の部分のことをいう。フロントウインドの左右にあるピラーを「Aピラー」または「フロントピラー」、4ドア車の前後のドアの間にあるピラーを「Bピラー」または「センターピラー」、リヤウインドの左右にあるピラーを「Cピラー」または「クオーターピラー」などと呼ぶ。
剛性を高めて挙動をダイレクトにするために、アッパーマウントやアームなど、サスペンションの結合部に取り付ける金属製の部品。遊びはなくなるが、ボールを中心にした回転方向に対しては可動式のリンクとなる。ピロボールにはリーズナブルな圧造式と耐久性の高い3ピース式があるが、効果はどちらも同じである。
クルマ(エンジン)が出せる最大出力のこと。パワーはアクセル開度や回転数によって変わってくるので、アクセル全開で、もっともパワーが出せる回転数での数値がピークパワーということになる。ふつうレブリミットの少し下の回転数でピークパワーが出る。「このクルマは○○○ps」という場合は、このピークパワーのことを言っている。クルマはつねにピークパワーを使って走っているわけではないので、ピークパワーが大きくても低中回転域のパワーがないクルマは、ピークパワーが低くても低中回転域のパワーがあるクルマより遅いことがある。
エンジンの回転は、ミッションで変速されたあと、さらにデフで減速される(回転が落とされる)。そのデフで減速されるギヤ比のことをファイナルという。ギヤ比のセッティングによく使われる。ファイナルを高くすると(数字は小さくなる)ギヤ比は全体的に高められ、最高速型の特性になる。ファイナルを低くすると(数字は大きくなる)、ギヤ比は全体的に低くなり、加速型の特性になる。
じょうごや漏斗のような形状の物体。また、その形状を示すこともある。クルマでは、エンジンに取り付けられるラッパ状の吸気口のことを指す場合が多い。液体や気体など流体は壁面に沿って流れる性質があるので、ファンネル形状の吸気口は吸気効率の向上に効果があり高回転のパワーアップを実現する。多連スロットルやタービン(ターボ)の吸入口に付けることが多い。
いろいろな意味で使われる。たとえば仮組み(による装着性の確認)のことや、汎用パーツを取り付けるための補助パーツのことなども指す。パーツ名として『フィッティング』と言う場合には『ホース・フィッティング』のことである場合が多い。ホース・フィッティングとは、オイルやフルードのホースどうしをつないだり、ホースと別のパーツをつなぐための継ぎ手で、L字型に曲がっていたり、ふたまたに分岐しているものなどもある。
コーナリングテクニックのひとつで、コーナー進入時に本来曲がりたい方向とは逆(右コーナーなら左に、左コーナーなら右) に瞬間的にステアリングを切り、クルマの挙動に反動を与えることで曲がりやすくする方法。ラリーやジムカーナで、意図的にテールをスライドさせるためのテクニックでもある。もちろん、ドリフトのきっか作りとしてもベーシックなテクニックだ。
フェンダーを広げるためのボディ加工の一種。ボディパネルを交換したり、上からパネルをかぶせたり、パテを盛ったりするのではなく、ノーマルのフェンダーパネルそのものを鈑金加工で広げることをいう。大幅なワイド化は難しいが、さりげなくボディ幅を広げることができる。ノーマルのフェンダーのままでは、ちょっとハミ出てしまうようなサイズのタイヤ&ホイールを履きたいときに、よく行われる加工だ。
ブレーキを酷使したときにききが悪くなる現象のひとつ。市販されているほとんどのブレーキパッドは、レジンという樹脂で摩擦材を固めているが、高温になると、そのレジンが気化してガスとなって出てきてしまう。そのガスが、パッドとローターの間に入りこんで、効きを鈍くするのがフェード。フェードを防ぐには、適正温度域の高いブレーキパッドに交換する必要がある。
2004年から始まったアメリカ最大のドリフトコンテスト。2005年は全米で6戦が争われ、D1でもお馴染みのポンティアックGTOに乗る、リース・ミレンがシリーズチャンピオンを獲得。日本からも多くのドリフターが参戦し活躍している。
エンジンとミッションを接合する部分にある、クランクシャフトに結合され同調して回転する円盤。フライホイールは回転の慣性を使うことでエネルギーを蓄えていて、エンジンのスムーズな回転を実現するためには不可欠な部品である。軽くすることで慣性力を減らしレスポンスアップを狙えるが、軽くすると回転変動が生じやすくなり低回転時のトルクが細くなる。はずみ車とも呼ばれる。
「フラッシュ」は“平らな”、「サーフェイス」は“表面”。車体の外側で、ピラーとウインドウの段差や、ウインドウとルーフの段差など、ボディ表面の細かい凹凸を極力少なくした自動車のデザインのことを呼ぶ。’80年代あたりから流行した。段差は意外と空気抵抗の原因になるため、フラッシュサーフェイスにすると空気抵抗が減らせるほか、風切り音なども減らしやすい。また、いまとなっては普通だが、流行した当初は現代的なルックスになるというメリットもあったと思われる。
低回転域から太いトルクを発生してくれて、回転を上げていっても途中で急激にパワーが上がったり下がったりすることがないエンジン特性のこと。エキサイティングではないけど、街乗りでも扱いやすく、サーキットや峠を走っても速いとされている。NA車の場合はカム(カムシャフト)やエキマニのつくりが、ターボ車の場合はカムシャフトやタービンサイズが大きく影響する。
摩擦のこと。馬力のロスを発生させるエンジンパーツどうしの摩擦や、スムーズな作動をさまたげるダンパーの摩擦など、性能に関してマイナスにはたらく摩擦のことを指すことが多い。ブレーキパッドとブレーキローターの摩擦や、タイヤと路面との摩擦のことなどはあまりフリクションとはいわない。
ドリフト(テールスライド)の角度が大きくなると、カウンターもいっぱい当てないとスピンしてしまう。そうやってハンドルがロックするところまでカウンターを当てることをフルカウンターという。同時に、ドリフトアングルの限界に達していることも意味している。
クランクシャフトの回転バランスを取るために採用するカウンターウエイトを、各気筒それぞれのクランクピンに採用したクランクシャフト。高回転でのバランスに優れているので、レスポンスを向上させ高回転時の振動を抑えるメリットがある。バランスはクランクピンの左右に付くので、フルカウンタークランクは4気筒なら8個、6気筒なら12個のウエイトを持つ。欠点は、ウエイトにより重量がかさむこと。
エンジン制御ユニットの方式のひとつで、純正コンピューターに頼ることなくダイレクトにエンジンを制御するシステム。純正コンピューターをベースにした書き換えタイプや純正コンピューターに補正を加えるサブコンでは対応できない、エアフロレスや多連スロットルなどを採用した高度なチューニングエンジンも幅広く制御することができる。ちなみにHKSのFコンVプロは、純正コンピューターを介しているため厳密にはフルコンではない。
チューニングの度合いを示す言葉。クルマにも使われるが、基準になるのはたいていエンジンの仕様だ。特に決まりはないが、一般的には腰下をイジっていることが条件で、ヘッドをイジったくらいではフルチューンとは呼ばない。だいたいピストンを交換したくらいからフルチューンと呼ぶことが多い。
バケットシートのうち、1枚の板で作られているタイプのシート。レースなどでも使われる実戦仕様で、もっともスポーツ走行に適したシートである。快適性は考慮せずにクッションも最低限の薄さしか確保していない。また、軽量に作られているので車体の軽量化にも貢献する。フルバケットシートに比べてホールド製の高さをやや落とす代わりに快適性を重視したのが、セミバケットシート(セミバケ)である。
サスペンションアーム取り付け部のブッシュを、すべてピロに交換すること。遊びがなくなるので、クルマの動きが機敏になる。タイヤのグリップをかんじとりやすくなる。サスペンションのセッティング変更の効果が出やすくなる。足まわりの動きがスムーズになるなどのメリットがある。デメリットとしては、カタカタ音が出たり、振動が伝わりやすくなる。車種によっては、逆に足まわりの動きが渋くなることもあるので注意が必要。
ターボチャージャー(ターボ)の軸受けなどに使われる特殊な ベアリング。ハウジングとシャフトの間に、輪っかが入っている構造で、その輪っか自体もオイルで完全に浮き上がっている(もちろんシャフトも浮き上がっている)。シャフトのわずかな振れならば吸収できる。タービンを例にあげると、フリクションの低減にはボールベアリングタイプが効果的だが、フルフロータイプは耐久性に優れていると言われている。
コンロッドの小端部(ピストンにつながるほう)にはふたつの構造がある。ひとつはピストンピンを圧入するタイプ。もうひとつはクリアランスをとってオイルで潤滑させて、ピストンピンを浮かせてやるフルフローティングタイプ。フルフローティングタイプのほうが、フリクションが少なく、高回転化などに有利だといわれる。そこで、エンジンチューンでは、圧入タイプのコンロッドをフルフローティングタイプに変える加工を行うことがある。その加工のことをフルフロー加工と呼ぶ。
ブレーキ、クラッチ、AT、パワーステアリングなどに使う液体の呼び名。もともとは「液体」とか「流体」といった意味で、かならずしも「油」ではない。油である「オイル」が潤滑をおもな目的としているのに対して、「フルード」は圧力の伝達がおもな働きになる。ただし実際の会話中では「ブレーキオイル」「パワステオイル」などと呼ぶことも多い。
スカイラインGT-RやS13、S15シルビアなどで、排気管のタービンアウトレットと触媒をつなぐ部分のパイプのことをいう。排気系チューンの際には、より太く、曲がりの少ないものに交換する。触媒後のマフラーを交換するよりも、ブースト圧の立ち上がりを早める効果は大きいといわれる。
穴の中にはめこむ筒状の部品のこと。厳密には金属製でもブッシュというようだが、チューニング用語としては、ゴムでできたブッシュのことを指すと考えていい。サスアーム(サスペンションアーム)やリンクは、たいていゴムブッシュを介してボディやハブキャリアに取り付けられている。これは、ゴムブッシュで振動や衝撃を緩和するため。ただし、シビアなスポーツ走行をしようと思うと、ゴムブッシュは不必要にたわんだりすることもあるので、それを嫌って金属製で遊びのないピロ(ピロボール)に交換することがある。
チューンドロータリーエンジンの吸気ポートの形状のひとつ。サイドハウジングに開けられている吸気ポートを削って、コーナーシールが通る部分の外側まで拡大させる。そうするとオーバーラップが増えて、高回転高出力型のエンジンになる。しかし、その場合、コーナーシールが通過する部分だけは、サイドハウジングの壁を残しておかないといけない。その、残しておく部分が、橋のような形になるので、ブリッジポートと呼ばれる。NAロータリー向きのチューニングで、ターボ車ではあまり行われない。なお、いわゆる「サイドポート加工」の場合は、コーナーシールが通る部分の外側までは、ポートを拡大しないため、オーバーラップもブリッジポートほどは大きくならない。
ふくらみを持ったフェンダーのうち、ホイールアーチ周辺だけをフレア状に張り出したのではなく、フェンダー全体がなめらかに膨らんでいるタイプのこと。最近ではほとんどのノーマル車もなめらかに膨らんだフェンダーを採用しているが、多くの場合はノーマル車よりも膨らんだフェンダーのことを指す。FRPやカーボン製のブリスターフェンダーも販売されているが、板金加工などでワンオフ製作する場合もある。
イタリアのブレーキメーカーの名前。F1などのレースでも豊富な実績があり、高性能ということで知られている。アフター用のブレーキキットが幅広く発売されているほか、スカイラインGT-Rなどには純正採用されていたので、それを流用したチューニングもよく行われる。
ディスクブレーキに使うパーツのひとつ。ブレーキローターをつまむような形になっていて、ピストンを内蔵している。そこにブレーキパッドを組み付けて使用する。ブレーキペダルを踏むと、キャリパーに油圧が伝わって、その油圧がピストンを押してパッドをローターに押しつける。基本的に大型のキャリパーでピストンの数が多いほうが高性能だと考えていい。
エンジンの体幹部分になる主要なパーツ。上にはシリンダーヘッド、下にはクランクケースが取り付けられる。ブロックの中には、ピストンが往復運動をするためのシリンダーが備えられている。ボアアップをする場合には、ブロックのシリンダー部分の穴を広げてやる必要がある。ブロックの加工は、エンジンをかなりバラさないとできないので、エンジンチューンの中でも、最後のほうに手をつけられる部分になる。
壊れたことを意味する。主にエンジンやタービン、ミッション、デフなどが完全に壊れてしまったときに使われる言葉。ノーマル車ではまずブローすることはない。そのクルマ、または部品の許容範囲を超えたときにブローするわけだが、オーバーレブやシフトミスなどのドライビングミスでブローを引き起こしてしまうこともある。
ターボチャージャーやスーパーチャージャー付きのエンジンで、アクセルOFF時に行き場のなくなった圧縮吸入空気を逃がすリリーフ弁。本来、ターボチャージャーの耐久性を考えた機能パーツだが、アクセルOFF時に「ぱっしゅ~」や「プッシュ~」と大迫力大気解放サウンドを奏でるので、ドレスアップアイテムとして装着されることが多い。ノーマルでも似たような機能を持つリサキュレーションバルブやリリーフバルブなどが付いているが、圧縮吸入空気をインテークパイプ内に戻しているため音はしない。ちなみに、NAでもブローオフサウンドを手軽に楽しめる、NAブローオフという製品も販売されている。
エンジンが作動すると、少量ではあるが、ピストンリングのすき間などをとおって、ガスが燃焼室からクランク室に流れ込んでしまう。このガスのことをブローバイという。大気汚染の原因になるので、ノーマル車では吸気管に戻されて、また燃焼室内で燃やされるようになっている。しかし、エンジンの性能面からいえば好ましいものではないので、チューニングカーやレーシングカーでは大気開放にしてしまうことも多い。その場合、ブローバイに混ざったオイルをたれ流さないように、オイルキャッチタンクというパーツを使う。
ターボチャージャーやスーパーチャージャー付きのエンジンで、吸入された空気にかかる圧力のこと。過給圧ともいう。単位はkg/cm2だが、たとえばブースト圧が1.0kg/cm2の際には大気の2倍の圧力がかかり圧縮され、自然吸気に比べると2倍の空気が吸入されている状態である。本来は大気圧が1kg/cm2なのだが、利便上大気を0kg/cm2として表示している。
ターボ車のチューニングのひとつ。ノーマルタービンのまま、設定ブースト圧を上げることでパワーアップを図る。ブーストコントローラーを装着して、ノーマルよりも高いブースト圧に設定するのが、もっとも一般的な方法。ほとんどの場合、コンピューターのデータ書き換えや、プラグ交換も合わせて必要になる。ただし、ブースト圧を上げすぎるとタービンやエンジンが壊れるので、もちろん限度がある。
ターボチャージャー付きのエンジンで、ブースト圧を制御する装置の一種。ブースト圧を制御するにはタービンのアクチュエーター(ウェストゲート)にかかる圧力をコントロールする必要があるが、その作動を任意に細かく設定することができる。VVCと呼ばれる機械式と電気式があるが、現在では電気式が主流である。
過給機つきエンジンに吸入する吸気の圧力(ブースト圧)を、数字として確認するためのメーター。センサーで圧力を測定し、アナログもしくはデジタルのメーター部分に数値として表示する。ターボメーターや連成計とも呼ばれるが、本来は正圧だけでなく負圧まで測定できるメーターのみをターボメーターと呼ぶ。
後輪駆動車や4WD車のコーナリング中に起きる現象のひとつ。前輪がコーナリングフォースを発生しようとする(曲がろうとする)力に対して、後輪の駆動力が強すぎてクルマをまっすぐ走らせようとするため、クルマが思うように曲がらない状態をいう。後輪にかかるパワーが大きければ大きいほど発生しやすく、前輪のグリップを高めるか後輪の駆動力を抑えれば解決する。
レースの世界で使われる場合は、自動車メーカーのサポートを受けていないチーム(あるいは個人)のこと。ちなみに自動車メーカー直系のチームはワークス、自動車メーカーのマシンや主要パーツを供給されているチームはセミワークスなどという。またチューニングの世界で使われる場合は、プロではないが、おもにDIYでクルマのチューニングをするオーナーのことを呼ぶ。お金がない場合、機械いじりが好きな場合など、いろいろなケースがある。
シーケンシャルツインターボのクルマで、ふたつ付いているタービンのうち、先にまわりはじめるほうのタービンのこと。後にまわりはじめるタービンのことはセカンダリータービンという。低回転域ではプライマリータービンのほうにだけ排気が流れて、プライマリータービンだけが働くようになっている。
「プラグ」というのは本来は栓の意味らしい。クルマの場合は、ふつう点火プラグのことを指す。エンジンの燃焼室に差し込み、火花を飛ばして混合気に着火するのが役割のパーツだ。放熱性(熱価)や形状、強度など、いろいろな種類がある。車種やチューニング内容によって選択する。基本的にはチューニングが進んだエンジンほど熱価高くする方向。
プリ=事前、ロード=荷重。クルマを接地させてサスペンションに車重をかける前の、サスペンションを組み付けただけの状態でも、バネ(スプリング)に一定量の荷重をかけてある状態をいう。つまり、バネを固定しているロアシートをまわし、外からの力が加わらなくても常にバネに反発力をかけてある状態のことである。また、数字をつけたすことでその荷重の大きさのこと指す場合がある。逆に荷重がかかっていない状態のプリーロード0の状態をプリゼロと呼ぶ。
駆動系パーツのひとつ。FR車や4WD車で、クルマの前方にあるトランスミッションから、後部にあるデフまで駆動力を伝えるための軸。エンジンやミッションをスワップ(換装)する場合には、デフ(デファレンシャル)までの寸法の調節のために、他車種のプロペラシャフトを流用したり、純正を加工することがある。また、かなり重いパーツなので、いち部の車種用には、超軽量なカーボン製のプロペラシャフトも発売されている。
ベルトをかけて回転を伝えるための滑車のようなもの。エンジンでは、クランク(クランクシャフト)と直結されているクランクプーリーが、ウォーターポンプ、オルタネーターなど、いろいろな補器類のプーリーをベルトで駆動している。サーキット仕様のクルマなどで高回転を常用する場合、純正のプーリーのままでは、ウォーターポンプやオルタネーター(オルタ)が回りすぎて効率よく働けなくなることがある。そこで、径のちがうプーリーに交換することで、回転数を補正してやる。また、アルミのプーリーなら、軽量化もできてドレスアップにもなる。
純正採用されることが多いトルク感応型LSDの一種。左右輪につながるギヤと、いくつかのピニオンギヤ(ピニオン)がハウジング内で組み合わされている。左右輪にかかるトルクに差が出ると、ピニオンギヤとハウジングの間の摩擦力などによって、左右輪の回転の差を抑える働きをする。レスポンスがよくて効き方が自然なので、ノーマル車(特にFF車)には向いているが、効き味の調整が事実上不可能なことや、荷重が抜けたときには滑りやすいことなどから、本格的なスポーツ走行を行うチューニングカーの場合には、機械式LSD(多板式LSD)に交換することが多い。
車高調のスプリングが遊ばないようにするための補助スプリングのこと。スプリングロアシートで車高を調整する車高調で車高を極端に落とした場合、ジャッキアップするとスプリングの自由長が足りなくなりガタガタと遊んでしまう。そのままでは整備不良で車検にも通らないため、メインスプリングの下にもうひとつ自由長の短いヘルパーを追加して、スプリングの遊びを抑える。ヘルパーは手で縮められる程度のレートしかなく、走行中はペチャンコにつぶれてしまうため、走行性能には影響しない。また、あるていどレートが高いサブスプリングのことをテンダースプリングと呼ぶことがある。
軸受け。つまり、軸(シャフト)が振動したりすることなく、スムーズに回転し、しかもすり減ったり焼きついたりしないように支える機構のこと。軸のまわりをいくつものボールで支えるボールベアリングが有名だが、そのほかにもプレーンベアリング、ニードルベアリング、ローラーベアリングなど、いろいろなタイプがある。エンジンのメタルなどは一見ただの筒状の板だが、れっきとしたベアリングの一種。
トランスミッションとエンジンをつないでいて、なかにクラッチを収めているパーツをベルハウジングという。ミッションからエンジンにかけて広がっていく形状がベル(鐘)に似ているからだと思われる。他車のミッションに載せ換えたり、汎用のレース用ミッションを載せたりするときには、このベルハウジングを加工したり製作したりしてエンジンとドッキングすることも多い。また、ブレーキローター(特に2ピースローター)の内側の、ハブに取り付ける部分のこともベルハウジング(またはベルハット)と呼ぶ。2ピースローターでは、この部分が外側のディスクとは別体になっている。
ブレーキトラブルの一種。ブレーキを多用して、ブレーキフルードが過熱して沸騰してしまったときに起こる。沸騰すると、ブレーキの油圧系統内にできた気泡が圧力を吸収してしまうので、ブレーキペダルを強く踏んでも、その力がブレーキキャリパーに伝わらなくなる。ブレーキペダルのタッチがふにゃふにゃになるし、ブレーキのききも悪くなる。そういう状態のことをベーパーロックという。劣化して水分が多く混ざったブレーキフルードやDOT数の低いブレーキフルードだと起こりやすい。
省略して『ペリ』ということも多い。ロータリーエンジンの吸気ポートの種類のひとつ。ノーマルのサイドポートを埋めて、ローターの外周部分にあたる、ローターハウジングに吸気ポートを開ける。オーバーラップが大きくなり、高回転高出力型のパワー特性になる。ふつうはNA用のチューニングで、ターボ車で行われることはほとんどない。ちなみに、ペリフェラルポート仕様にすると、レシプロエンジンでハイカムを入れたときのようなバラついたアイドリングになる。
前輪の車軸と後輪の車軸の距離のこと。長いと、直進時、コーナリング時ともに安定性が高くなるが、クイックな動きが苦手になる。短いと小まわりがきいてハンドリングもクイックになるが、安定性には劣る。4ドアセダンなどでは、客室を大きくとるために長めに設定していることが多い。調整式のアームを使うことで、あるていどホイールベースが変えられる車種もある。
バルブが閉じるときに、勢いがよすぎてバルブシートで跳ね返ってしまい、本当ならバルブが閉じていなくてはいけないときに開いてしまう現象。エンジン破損の原因にもなる。ジャンピングと同様に、エンジンを高回転までまわしすぎたり、尖ったカムプロフィールのカムを使うと起こりやすい。ジャンピングが原因でホッピングが起こることも多い。ホッピングを防ぐ対策としては、バルブスプリングを強化することが多い。
ハチロク(AE86)のリヤなど、駆動輪がリジッドサスのクルマで、左右輪をつなぐ一体型のハウジングのこと。アクスルハウジングともいう。中空構造で、真ん中にはデフが入り、左右のタイヤに向かうドライブシャフト(アクスルシャフト)も、このホーシングの中を通っている。サスペンションがストロークするときは、このホーシングごと動く。そのため、コーナリング中のトラクション面では不利だが、ストロークしたときのキャンバー変化がないため、ドラッグマシンなどに流用されることが多い。
円筒の内側表面におこなう加工。クルマではエンジンのシリンダーが代表的な例になる。円筒の内側を研いで、円筒を真円に近づけることや、表面を適度な粗さに仕上げることなどが目的の作業だ。シリンダーのオーバーホールやボアアップをおこなうときに施される。
エンジンチューンの手法のひとつ。シリンダーのボア(内径)を拡大することで排気量を増やし、パワーをアップさせる。エンジンブロック(ブロック)のシリンダーをボーリングして内径を広げて、そこに純正より径が大きいピストンとピストンリングを組み込む。チューニング用のオーバーサイズピストンを使う場合、オーバーホール用のオーバーサイズピストンを使う場合、サイズの合う他車種のピストンを流用する場合などがある。
本来は突起のことを意味するが、純正ステアリングをはずして、汎用のステアリングを装着する際に使うアダプターのような部品を指すことが多い。車種別に設定される。ステアリング取り付け穴の位置のちがいによって、MOMOタイプ、NARDIタイプに大きくわかれる。ロールケージやフルバケットシートを入れたときにもドライバーが乗り降りしやすいように、ステアリングを跳ね上げることができるボスや、ワンタッチで取りはずすことができるボスも販売されている。
ボスとステアリングの間に挟んで使う部品。ステアリングをドライバーに近づけてドライビングポジションを調節したい場合に使用する。ポジションや好みに合わせて、いろいろなサイズが用意されている。延長ボスと呼ぶこともある。
ふつうはNA車をパワーアップさせるためにターボ(タービン)を後付けするチューニングのことをいう。ターボ本体のほかに、専用のエキマニ(エキゾーストマニホールド)やインテークパイプなどが必要になる。また、ターボ車で、純正のエキマニやインテークパイプを残したままタービン本体だけ交換することができるキットのことも、ボルトオンターボキットと呼ぶこともある。
競技車両によく使われるアイテム。車外の人間がボンネットを簡単に開け閉めできて、軽量なFRPやカーボン製のボンネットが飛ばないように装着する。普通は、ボディのラジエターコアサポートあたりにステーを固定し、ボンネットに穴を開けて、ステーが上に突き出るようにする。そこにピンを差し込むことでボンネットをロックする.
切削して丸い穴を開けたり穴を広げたりする作業のこと。クルマではボアアップやオーバーホールをする際、エンジンのシリンダー内径を広げるためにおこなうのが代表例だ。その場合は、通常ボーリングを行ったあとにホーニングを行う必要がある。
装着が簡単であることを示す言葉。たいていは「ボルトオン」と同じ意味で、穴を開けたり、ボディパネルを切ったり叩いたり曲げたりすることなく、ボルト&ナットで取り付けができてしまうことを示す。タービン(ターボチャージャー)の場合は、純正のエキマニにそのまま取り付けられるタービンのことを「ポン付けタービン」と呼ぶ。
エンジンチューニングの手法のひとつ。吸気や排気が流れるときの抵抗を減らすために、シリンダーヘッドの吸排気ポートのザラザラした内壁を磨いてツルツルにすること。インマニ(インテークマニホールド)やエキマニ(エキゾーストマニホールド)との段差を削るポート段付き修正、流量を増やすために内径を広げるポート拡大なども合わせて行われることが多い。
バネ(スプリング)とバネの間隔(ピッチ)が等間隔でないスプリング。ひとつのスプリングでいくつかのバネレートを組み合わせることができるので、1本のスプリングにもかかわらず入力する荷重の大きさよってスプリングの硬さや縮む量をコントロールできるのが特徴である。エンジン内で使われるバルブスプリングの場合、共振を防ぎサージングの抑制効果もある。また、サスペンションのスプリングとして使えば、サスペンションの動きにあわせてバネレートをコントロールしたりスプリングの遊びをなくすこともできる。
本来は、エンジンなどに入っていくはずのものが、急なアクセルOFFなどのせいで逆流してしまう現象のこと。タービン(ターボチャージャー)やキャブ(キャブレター)のトラブルなどに使われることが多い。タービンの場合は、急にアクセルOFFにしたとき、ターボチャージャーで過給されて、エンジンに入ろうとしていた空気が閉じたスロットル(スロットルバルブ)に行く手をはばまれて、タービン側に戻ってきてしまうこと。キャブの場合も、急にアクセルOFFにしたとき、すでにキャブから吸い出されて、エンジンに向かっていたガソリン(と空気)が閉じたスロットルバルブに行く手をさえぎられ、エアクリ(エアクリーナー)やファンネル側に逆流してしまうこと。
ふつうはタイヤの幅に対する高さの比のことをいう。つまり、どれくらい平べったいタイヤかということ。50、45、40など、いろいろあるが、数字が小さいほうが平べったい。平べったいタイヤのほうが、コーナリング時にも変形が少ないので、接地面積が確保できて、高いグリップ力を発揮してくれるので、スポーツカーでは平べったいタイヤを履くことが多い。しかし、限界を超えたときの滑り出しが唐突になったり、乗り心地が悪くなることがある。
ドリフトを維持するテクニックのひとつ。それまで車体を振っていた方向とは反対方法に、瞬時に車体を向ける(振りっ返す)動きのことをいう。S字コーナーなどで右から左(もしくはその逆)に車体の向きを変える状況のほか、直線で蛇行しながらドリフト(マンジ)する際にも使われる。ステアリングをニュートラル状態にするのは単なる通過点であり、ほんの一瞬でなければ振りっ返しとは呼べない。
英語ではエキゾーストプレッシャーという。エンジンから出る排気の圧力のこと。排圧が高いとエンジンの負担が増えて、パワーロスにつながる。排気系チューンで排気抵抗を減らすと、排圧が下がってパワーを上げることができる。ただし排圧を下げすぎると充填効率が減って、低速トルクが下がることもある。ターボ車では、この排圧を使ってタービンをまわしている。
いろいろなことに用いられること。クルマの部品やチューニングパーツで汎用といったら、車種専用ではなく、いろいろな車種に使えるパーツを指す。汎用GTウイングや汎用アーシングといった具合に、取り付け車種を選ばないことをいう。ときどき、ボンヨウと読むひとがよくいるが、それは大きな間違いである。
マフラーの形状の一種。断面が真円で、わりあい細めの円筒形のサイレンサー(消音器)を持つマフラーのこと。オーソドックスな楕円のサイレンサーを持つマフラーよりも、やんちゃなイメージになる。また消音はしづらいので、大きめの音でパワー志向に作られているものが多い。’90年代の後半から爆発的に人気が出た。
英語でいうとバックプレッシャー。排圧と同じ意味で使われることもあるけど、タービンに関して「排圧」と使いわける場合には、タービン前の排気の圧力を排圧、タービン後の排気の圧力を背圧という。排圧と背圧の差が大きいほどタービンはまわりやすいので、背圧は低いほうがいい。チューニングでは、マフラーやフロントパイプ、タービンアウトレットなどを交換することで背圧を下げる。
一般的にはバイクのマフラーを、エンジンの真下あたりでカット、もしくはエキマニとの接合部分をはずした直管マフラーのことをいう。当然のことながら排気音は爆音を発し、’80年代の暴走族の間では定番のマフラーチューンであった。ちなみに、クルマの場合もマフラーのリヤピースをはずしたり、フロア下でカットしたマフラーのことを腹下直管と呼ぶこともある。
ボディ剛性アップのために装着する棒状のパーツのこと。場所や形状は特に決まっていない。ストラットタワーバーやロアアームバーも、補強バーの一種だ。ボルトオンで装着できる市販のものから、そこらのパイプを溶接でくっ付けたものまで、いろいろなものが補強バーと呼ばれる。
1本のシリンダーの中をピストンが上下する単筒式(モノチューブ)に対して、シリンダーが2重になっているショックアブソーバー(ダンパー)の構造。リザーバ室と呼ばれる外側のシリンダーにガスとオイルが入っている。減衰力の安定度では単筒式に劣るが、低コストで生産できるのが最大のメリットである。
内燃機関などの仕事率の単位で、正確には75kgの物を毎秒1m動かす力が1馬力(ps)となる。エンジンパワーはこの馬力で、100ps(ピーエス)や132kw(キロワット)で表記され、性能を見るうえでひとつの目安になる。もちろん、数字が大きければ大きいほど馬力があるということ。ちなみに、国産車で最も馬力が出ている(2005年10月現在)のは、日産FUGAで333psを発生する。