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13Bローターの金曜日 

13Bロータリーに乗る人達が1年の間に必ず1日以上、
現れる13日の金曜日! の事である。
その日を13Bに掛けて盛り上がろうと走りに行くが人達が
なずける「13Bローターの華の金曜日」とも言う。
最近はあまり居ない、さらに7月13日はセブンとロータリーの日、
も誰もしらない… 更に7月13日の金曜日ともあれば、
リオのカーニバル並みに盛り上がるはずだ。 ・・・・

C.D.I. [Capacitive Discharge Ignition]

点火系チューニングパーツの一種。コンデンサに電気を蓄えておき、コンピューターなどから点火の信号が送られると、そのコンデンサが放電するようになっている。その電流をコイル(イグニッションコイル)に流すことで高電圧を発生させる。高回転時もトランジスタより正確なタイミングで高い電圧の火花を飛ばすことができるため、高回転域では効果が大きい。ただしスパーク時間が短いため、低回転域ではトルクが細くなるなどのデメリットもある。これを解消するために、低回転域では複数回スパークするように設定されたタイプや、トランジスタと併用するタイプのCDIも発売されている。

G

加速度の単位。または加速度自体のこと。一定のスピードで直進しているクルマには加速度はかかっていない。そこからスピードを上げたり(通常のG)、減速したり(マイナスのG)、コーナリングしたり(横G)すると、加速度(G)が発生する。そのときは乗っているひとをシートに押しつけたり、オイルを片寄らせたりする力が働く。ちなみに地球の重力と同じ大きさの加速度が1Gになる。

GDI[Gasoline Direct Injection]

三菱が1990年代に市販化した、筒内ガソリン直噴エンジンの名称。ガソリンを吸気管(インマニ)に噴射するのではなく、シリンダーのなかに直接噴射し、特殊な形状をしたピストンが起こす気流を活用することで、希薄燃焼を実現する。空燃比が薄くても燃焼できるので省燃費になるというのがウリだったが、パワー特性などの面で完成度が低かったようで、一般的な乗りかたでは、このエンジンのいいところを生かせないことが多かった。そのため、その後ラインアップからなくなった。

GT-R

クルマのグレードのひとつ。セリカやRX-7などのラインアップにも存在したが、「GT-R」といえば、まずスカイラインGT-Rのことを指すと考えていい。広い意味では、69年に登場したPGC10型(通称ハコスカGT-R)が元祖だが、通常「GT-R」という場合には、BNR32(’89年発売)、BCNR33(’95年発売)、BNR34(’99年発売)の3モデルを指すことがほとんど。その3モデルは、いずれもRB26DETTというレーシングエンジンのデチューン版を搭載し、前後のトルク配分が変わる4WD駆動方式でバツグンのトラクション性能を誇った。チューニングベース車としても人気は高く、あらゆるカテゴリーで活躍している。

GT-Rポンプ

スカイラインGT-Rの純正燃料ポンプのこと。パワー系のチューニングを進めていくと、純正の燃料ポンプのままでは吐出量が足りなくなることがある。そうなると燃料ポンプの交換が必要になるが、GT-Rの燃料ポンプは、純正の燃料ポンプのなかでは吐出量が多いので、GT-R以外の車種の燃料系チューンの際によく流用される。

GTウイング

スーパーGT(旧GT選手権)のレーシングカーが使用しているものと、同じようなつくりのリヤウイングのこと。定義はないが、取り付けステーが2本で、翼端板を持ち、高い位置にマウントされる大型ウイングのことをいう。なぜか黒いものが多い。強力なダウンフォースを発生させるので、フロントにも空力パーツを追加しないと、前後バランスが崩れてしまう恐れがある。

JDM [Japan Domestic Market]

Japanese Domestic Market(日本の国内市場)の略。アメリカで日本車をチューニングする際、日本製のパーツを使ってチューニングすることをJDMチューンと呼んでいる。そもそも、丸目ヘッドライトのインテグラ(DC2)に、アメリカでは販売されていない横長ヘッドライトの顔面を移植したことを「JDM仕様」と呼んだことが始まりと言われている。ちなみにJ.D.M. OPTIONのJ.D.M.はJapan Daijiro Motoring(ジャパンダイジロウモータリング)の略。

JJ 

ホイールのリムのフランジ形状を表す記号。乗用車のホイールは、ほとんどが『JJ』か『J』のどちらかになる。規格上の区分なので、一般ユーザーはまず気にしなくていい。いっぽう、ホイールのサイズで『9.5J』などという場合、9.5というのはホイールのリム幅(インチ)になる。そこで、リム幅を聞く場合などには、『このホイール、なんジェイ?』という聞きかたをすることが多い。

SPL. [SPECIAL](スペシャル) 

チューニング業界ではSPECIAL(スペシャル)の略として使われる。使われかたもいろいろだけど、スペック表などに書いてある場合には、そのパーツが特注だったり、ワンオフだったりして、普通の量産品とはちがうものだということを示す場合が多い。ちなみに、サンリオ・ピューロ・ランド(東京都多摩市)も、SPLと表記するらしい。

サイドシル

ボディのフロアの左右で前後方向に伸びる強度部材のこと。ドアの下側にあたる、ちょうどサイドステップを固定するあたりのことを指す。剛性面でかなり重要になる部分で、筒状にすることで剛性を上げていることが多い。この部分に発泡ウレタンを流し込んで硬化させることで剛性アップを図るチューニングも行われている。ちなみに「シル」というのは下枠とか敷居とかいう意味。

サイドバイサイド

レースでの激しいバトルの様子を表す言葉のひとつ。2台のクルマが横並びになって非常に接近した状態で競り合っている状態を表す。特に後続のクルマが抜きに出たコーナリング中に起こりやすい。ちなみに、2台のクルマが縦並びで非常に接近している状態のことはテールトゥノーズという。

サイドポート

ロータリーエンジンの吸気ポートの種類のひとつ。吸気ポートを、ローターの側面に位置するサイドハウジングに開けるタイプ。ノーマルもタイプとしてはサイドポートだが、雑誌などでわざわざ『サイドポート仕様』と書いてある場合は、ノーマルのサイドポートを拡大研磨していると考えていい。レシプロエンジンでハイカムを入れたのと同じような効果があり、ターボ車の場合は中速域からトルクが上がる。

サイレンサー

消音器のことで、マフラーの途中にあり消音機構が内蔵された部分のことを指す。俗にタイコとも呼ばれる。純正のマフラーでは、とにかく音を小さくすることを重視して、排気抵抗の大きい構造になっているが、社外のスポーツマフラーでは、排気抵抗の少ない構造にすることで、エンジンの負担を減らしてパワーを引き出す。基本的にサイレンサーが大きいほうが、消音効果は大きい。

サクションパイプ

「サクション」とは吸引のこと。吸気系(インテーク)のパイプのうち、エアクリーナー(エアクリ)からターボまでのパイプのことを指すことが多い。純正のサクションパイプは樹脂でできていることが多く、ブーストアップをしたりすると負圧に負けてつぶれてしまうことがある。すると断面積が小さくなるので、吸い込む空気の量が減ってしまってパワーが稼げない。そこでサクションパイプを金属のものに交換してやるとつぶれなくなるので、それだけでパワーやレスポンスが向上することがある。

サスアーム [サスペンションアーム]

ボディとハブキャリアをつないで、タイヤの位置決めをしているパーツのこと。あるていどスイングするようになっている。補助的なサスアームのことはリンクとも呼ぶ。このサスアームやリンクの配置や長さによって、サスペンションがストロークしたときに、タイヤがどう動くか(ジオメトリー)が決まる。調整式のものに交換すると、そのジオメトリーの調整ができるようになる。

サスペンション

路面の凹凸がボディに直接伝わらないように、衝撃や振動を吸収する装置。そのために、スプリング(バネ)を使ってボディを支えている。またクルマの姿勢を安定させたり、タイヤの接地性を確保して走行性能を引き出すなどの役割も果たしている。バネ、ダンパー、アーム/リンク類がサスペンションのおもな構成部品になる。

サブコン

チューニング用のECUで、純正ECUに接続させて使うタイプのものをいう。純正の便利な機能も生かしながら、高性能な制御をすることができる。フルコンよりも安価だが、フルコンに比べると機能に制約がある。TRUSTのe-manageやHKSのF-CON SZなどが一般的にはサブコンと呼ばれているが、HKSのF CON Vプロ(フルコンとしても使用可能)も含まれる

サベルト [Sabelt]

イタリアのシートベルトのメーカー。赤いベルトに黄色いラベルで有名だ。スポーツ走行用、競技用の4点式以上のシートベルトで人気が高い。F1をはじめとする各種モータースポーツでも採用されている。シートベルトのほかにもシートやレーシングスーツ、シューズなども作っているが、日本ではあまり見ない。

サンドブラスト

加工の種類のひとつ。レストアの作業でよく行われる。金属部品の表面に、金属やセラミックの粉末、小さいガラスビーズなどを吹きつける。金属表面の塗装やサビを落とすことができるほか、塗装前の下地処理にも使われる。アルミのように無塗装で使用する素材の場合にも、表面を独特の風合いに仕上げることができる。

サージタンク

吸入空気がインマニ(インテークマニホールド)にわかれていく前に、いったんためられる場所をサージタンクという。各気筒に均等に空気を供給することと、エンジンのバルブが開いたときに、必要な量の空気を確実に供給するのが、おもな役割だ。そのため、パワーアップをしていくと容量の大きいサージタンクが必要になる。そういう場合は社外のものを装着したり、ワンオフ製作したものを装着したりする。

サージング

もともとの意味は「うねり」や「大波」。クルマではいくつかの場面で使われるが、有名なのは「バルブサージング」。エンジンのバルブスプリングが持つ固有振動数に対して、エンジン回転が高くなりすぎたときに、バルブスプリングが伸びきらないうちに縮められるようになり、カムの動きに追従できなくなってしまう。これをバルブサージングという。また、ターボチャージャーでも、排圧や回転数などによって、タービンがまわっているのにコンプレッサーが効果的に空気を取り込めないという現象が起こることがある。こういう現象もサージングという。

サードリンク  (サードリンク ) 

日産のフロント・マルチリンクサスペンションを構成する部品のひとつ。アッパーアームとナックルをつなぐリンク(アーム)のこと。このパーツを採用したことで、アッパーアームのナックル側のピボット位置と、転舵軸とを別個に設定できるようになった。ちなみにチューニングにおいては、ブッシュを交換することはあっても、サードリンクそのものをイジることはめったにない。

サーモ[サーモスタット]  

水などの温度を一定に保つための装置。冷却水の経路に取り付けられていて、温度が上がらないうちはラジエターを通さないで冷却水を循環させる。一定の温度を超えるとラジエターを通して冷却水を循環させるように制御する。社外のオイルクーラーキットにも付属していることが多い。

サーモバンテージ

エキマニ(エキゾーストマニホールド)、フロントパイプなどに巻く、包帯のような断熱材。エキマニやフロントパイプは高温になるため、その熱で、エンジンルーム内のほかの器機は悪影響を受けやすい。特にハイパワー化したエンジンの場合、発生する熱量が増えるのでトラブルが発生しやすくなる。その熱害への対策のために使用される。また、吸気温度の上昇を抑える効果もある。

シェイクダウン

試運転のこと。ハードなチューニングカーやレーシングカーを新しく組み上げたときに、最初にするテスト走行のことをいう。ドライバーもまだ特性をつかみ切れていないし、セッティングもしていない状態なので、限界走行まではしないことが多い。不具合がないかどうかや、車両の特性をさぐるのがいちばんの目的。

シケイン

サーキットの長いストレートの手前や途中、高速コーナーの近辺など、スピードが乗りすぎると危ないような場所に設ける急なコーナー。小さいL字型やコの字型になっているものが多く、大幅な減速が必要になる。

シフトフォーク 

マニュアルトランスミッションに使われるパーツのひとつ。シフトレバーとロッドやワイヤーでつながっていて連動して動くようになっている。このシフトフォークがシンクロのスリーブ(ドグミッションの場合はドグクラッチ)を動かすことで、ギヤが噛み合ったり抜けたりする。5速ミッションにはふつう3本のシフトフォークが使われる。

シフトロック

FR車でドリフトのきっかけに使われるテクニック。クラッチを切ってアクセルを戻し、ギヤを1段落としておいて、唐突にクラッチをつなぐと、その瞬間リヤタイヤが引きずられる。そのため、ステアリングを切りながらその操作をやると、テールが流れやすくなるというわけ。低いスピード域でもシフトロックしやすく、あまり危なくないので初心者におススメのテクニックとされている。しかし、駆動系パーツに負担がかかるので、あまりグリップ力の高いタイヤではやらないほうがいい。

シム増し

シムというのはいろいろなところにいろいろな用途で使われているパーツだが、「シム増し」という場合は、機械式LSDのイニシャルトルク(イニシャル)を上げるために行う調整のことを指すことが多い。LSDのシムを増やしたり厚いものに交換すると、イニシャルトルクを上げることができる。

シャコタン

車高が低いこと。「車高短」という漢字が当てられることも多い。走り屋の間では、文句なしにカッコいいとされている。語源には諸説あるが「車高ダウン」がなまったものという説が有力。北海道の積丹半島(しゃこたんはんとう)とは関係ないと思われる。

シャシダイ [シャシーダイナモ]

自動車の馬力を計測する装置。以前は、地面に埋め込まれた巨大なローラーの上に乗り、駆動輪でまわして測定するタイプが主流だったが、最近は駆動輪のハブに計測器を直接取り付けるダイナパック と呼ばれるモデルが増えている。ダイナパックは、スリップが出ないこと、移動できること、負荷をかけられることなどのメリットがある。

シュラウド

本来は「覆い」という意味の英語。クルマではラジエターに装着するラジエター・シュラウドのことを指すことが多い。ラジエター・シュラウドは、ラジエターのコアを覆って、通過した空気をファンに導く形状になっている覆いのこと。ファンが作動したときに、ラジエターの広い面積を効率よく空気が通るように装着されている。

ショットピーニング

多量の微粒子(だいたい0.04~2.0mmていど)を金属表面に打ち付けることによって、金属表面の硬度を上げたり、圧縮残留応力を持たせて、金属部品の強度を上げる加工のこと。自動車部品では、コンロッドやクランクシャフト、各種ギヤなどに行われる。なお、WPC加工(WPC処理)というのも、このショットピーニングの一種というか、親戚みたいなもの。

シリンダー

本来は円柱や円筒を指すことば。クルマでは、エンジンやダンパー(ショック)など、中にピストンが入っていて往復運動ができるようになっている中空の円筒のことをいう。エンジンにしろダンパーにしろ、究極的な性能を求めると、非常に厳しい寸法精度が要求されるようになる。

シリンダーヘッド

エンジンの上部に取り付けられるパーツ。シリンダーの天井部分になるほか、吸排気のためのポートが開けられていて、バルブやカムなど動弁系パーツを収めている。カバーを開ければ、シリンダーヘッドそのものははずさずにカム(カムシャフト)の交換ができる。また、シリンダーヘッドそのものも、ブロックをバラさずにはずせるので、面研や燃焼室加工、バルブまわりのチューニングは、エンジン腰下をイジるよりも簡単にできる。

シンクロ [シンクロナイザ機構]

ミッションに採用されている機構のひとつ。変速時に、完全に回転を合わせてからギヤが噛み合うようにするための装置で、純正のミッションには必ず装着されている。ドライバーが回転を合わせなくてもシフトチェンジできるので、操作は簡単になる。でも、どうしてもシフトチェンジに時間がかかるので、競技用ミッションには使われていないことも多い。

シーケンシャルツインターボ

RX-7(FD3S)やスープラ(JZA80)などに採用されていたツインターボの方式。タービンはふたつ付いているが、低回転域ではタービンをひとつだけまわすし、すばやくブーストを立ち上げ、高回転域ではタービンをふたつともまわし、大パワーを発生させることができる。

ジェット

噴射口のこと。自動車のパーツでは、キャブ(キャブレター)についているものが有名だ。キャブレターの場合は、さまざまなアクセル開度によって最適な混合気を作り出すために、スロージェット、メインジェットなど、燃料を吐出するためのいろいろなジェットが設けられている。キャブレターでは、これらのパーツをサイズのちがうものに交換するなどして燃調セッティングを行う。特に有名な「メインジェット」は、おもにハーフスロットルから全開域の燃調に影響する。

ジオメトリー

アライメントというのは、クルマが静止している状態でのタイヤの向きだけど、サスペンションがストロークしていったときに、それがどう変化するかとういうのがジオメトリーだ。車体がロールして、ダンパー(ショック)縮んでいくとキャンバー角が増えるとか、トーインが増えるとかっていう要素は、サスペンションアームの長さや角度、取り付け位置などによって変わってくる。そういったアーム類の設計をジオメトリーという。

ジムカーナ

自動車競技のひとつ。舗装された路面に1周1分前後のコースを設定し、1台ずつ走ってタイムを競う。広い駐車場のようなスペースにパイロンを置いてコース設定をすることも多い。スピード域は高くないので危険が少なく、クルマを振りまわせることと、ごく普通の乗用車でも楽しめる手軽さがうけている。

ジャダー

クラッチ、ブレーキなどの摩擦面で起こる現象のひとつ。スムーズに滑るのではなく、食いついたり滑ったりを細かく繰り返すせいで、「ガガガ」という音や「ブルブル」という振動などが出る。クラッチやブレーキの場合、摩擦面の反りやゆがみが原因であることが多い。いずれにしても好ましくない現象だ。

ジャンピング [バルブジャンピング]

普通のエンジンでは、バルブはカムプロフィールに沿って開閉するが、より高回転までまわしたり、尖ったカムプロフィールのカムを使った場合などに、バルブが開く勢いでカムを離れて、カム山以上に飛び出てしまうことが起こる。その現象をジャンピングという。バルブがピストンに当たってしまうなど、破損の原因になりやすい。ただし、ドラッグ用など特殊なエンジンなどでは、わざとジャンプさせて使うようなケースもある。ジャンピングを防ぐ対策としては、バルブスプリングを強化することが多い。

スタック

クルマが動けなくなること。といってもクルマの故障とかのときにはあまり使われない。たいていは、穴にはまったとか、ぬかるみにはまったとか、道路の状況のせいで動けなくなったときに使われる。また、レースやチューニングの世界では、英国製のメーターを指すこともある。

スタビ [スタビライザー]

アンチロールバーともいう。左右輪のサスペンションをトーションバー(ねじり棒バネ)でつないで、コーナリング時のロール(車体の傾き)を抑える働きをする。左右の車輪が同時にストロークしたときには作用しないので、バネ(スプリング)を硬くした場合と比べると、乗り心地の悪化が少ない。純正よりも硬い社外のスタビに交換すると、よりロールを抑えることができる。

ステッピングモーター 

位置決めが可能なタイプのモーター。たとえば、入力するパルス電力の周波数に比例した角度だけ回転させること(そこで固定することも)などができる。これを利用した有名なチューニングパーツがHKSのブーストコントローラー、EVCだ。バルブの開度を細かく調整できるので、正確で安定したブースト圧のコントロールが可能だと言われている。ちなみにステッピングモーターを使わないブーストコントローラーの場合は、代わりにソレノイドバルブを使う。ソレノイドバルブは全開と全閉のふたつの状態しか選べないので、その全開時間を調整することによってブースト圧をコントロールすることになる。

ステンメッシュ [ステンレスメッシュホース] 

外側を保護のために細いステンレスのメッシュでカバーされたホースのこと。社外のブレーキホースによく使われる。純正の工業用ゴムで作られたブレーキホースとはちがって、圧力がかかっても膨張しないので、ブレーキタッチがしっかりする。もっとも、本当は、膨張しないのは内側のテフロンホースの効果であって、外側のステンメッシュの効果ではない。

ステー

支柱のこと。ものを固定するために支える棒状の部品のことを総称してステーという。ウイングを支える柱、ボンネットが閉まるのを防ぐつっかい棒、インタークーラーを取り付けるための出っ張りなど、いろいろな部品の名前に使われている。

ストラット [ストラット式サスペンション]

サスペンションの一種。ショックユニットの下側ブラケットをナックルにガッチリ固定し、ショックユニットとロアアームで車輪を支える方式のサスペンション。コストが安く、スペースをとらないので、特にフロントに多用される。しかし、ジオメトリーの自由度が少なく、ショックユニットに横方向の力もかかるなど、走りの性能から見ると妥協の多い構造なので、本格スポーツカーやレースカーではあまり使われない。

ストラットバー [ストラットタワーバー] 

「タワーバー」と呼ばれることもある、剛性アップパーツの一種。ボディの中でも、サスペンションの取り付け部分というのは走行中に強い力がかかって変形しやすい。そこで、ショックユニットの上側が取り付けられている部分を左右でつなぐと、補強の効果が大きい。そのためのパーツをストラットバーという。安価で手軽に装着できるため、剛性アップパーツの第一歩として人気が高い。

ストリートリーガル [D1 STREET LEGAL] 

「公道合法仕様」という意味。ドリフト競技D1グランプリの新しいカテゴリー。参戦コストを抑えるために、レギュレーションで改造範囲が制限され、ほとんどそのままで公道を走ることができる車両によってD1グランプリ同様の競技が行われる。アメリカでは以前からストリートリーガルのドラッグレースなどが行われている。

ストリームZ

OPTIONグループ最高顧問であるDaiこと稲田大二郎は’03年から’06年にかけてアメリカの公道を使った最高速アタックレース「シルバーステイツ・クラシックチャレンジ」に挑戦した。その際に乗ったマシン(Z33)がストリームZ。初代は’03年にタイヤバーストによる横転で大破。’04年からは2代目となった。マシン製作はJUNオートメカニックが担当し、1000psにも達するハイパワーマシンになった。なお、ストリームZという名称は、ノーマルよりもロングノーズ化され、流れるようなストリームラインを持つボディフォルムから名付けられた。

ストレーナー

濾過器のこと。クルマのパーツでは、オイル・ストレーナーのことを指す場合が多い。オイル・ストレーナーはオイルパンの中でオイルを吸い出してすぐのところについているパーツで、オイル内の大きなゴミをこしとる役目を果たしている。じっさいは吸い口も含めてストレーナーと呼ぶことが多い。燃料タンクから燃料を吸い出す燃料ポンプにも網状のフィルターがついているが、これもストレーナーと呼ぶことがある。

ストロベリーフェイス

ストロベリーフェイスを日本語に訳すと「イチゴ顔」つまり、S15(イチゴ)顔。180SXやS14シルビアにS15の顔を移植した仕様のこと。もともとはエアロメーカーのウエストヨコハマが、180SXやS14シルビアにS15シルビアのフロントマスクを移植するキットにつけたネーミングらしい。

ストローク

ピストンなど、往復運動をする機関が、片方のはじからもういっぽうのはじまで動く距離のこと。または、その動き自体のこと。エンジンでいえば、上死点から下死点までの長さのこと。またはピストンが上死点から下死点まで(下死点から上死点まででもいい)動くこと。サスペンションの場合は、伸びきるところから縮みきるところまでの長さ、あるいは伸びたり縮んだりする動作自体のことをいう。

ストロークアップ

エンジンチューンのメニューのひとつ。クランクシャフトを腕の長いものに交換することで、ピストンストロークを増やす。合わせてピストンなどの交換も必要になるほか、ブロックの加工が必要になる場合もある。排気量が上がって、全体的なパワーアップが図れるが、特にトルクの向上に効果が大きい。逆に、高回転化したい場合には向かない。

ストール

パワーバンドを大きくはずれるほどエンジン回転が落っこちたり、エンジンが止まってしまうこと。エンジン不調によるものだったり、シフトミスやクラッチ操作ミスであったり、いろんな場合に起こる。ちなみに『エンスト』のストも『ストール』のストだ。

スパッタリング

金属や樹脂に薄膜をつける(コーティングする)技術のひとつ。真空容器内でターゲットにイオンをぶつけることで、ターゲットの原子をたたき出し、ターゲットと向かい合わせに置いた物体に薄膜を形成させる。メッキ加工のような表面をつくることができて、メッキ処理よりも低コストでできるため、ヘッドライトのリフレクターなどに用いられるほか、ホイールにもクロームメッキの代わりとして行うことがある。

スピリットR

FD3S型RX-7が生産終了になる前に、最後に販売された限定モデル。BBS製の17インチホイールや赤く塗装されたキャリパーを標準装備している。2シーター/4シーターのちがいや、MT/ATのちがいで、タイプA、タイプB、タイプCの3タイプが用意された。なかでもタイプAは、レカロのバケットシートや、ドリルドローターなども装備されたスポーツ色の強いタイプだった。

スピンターン

後輪を滑らせて、ほとんどその場でクルマの向きを変える方法。『あぶない刑事』や『西部警察』で多用されたアクロバティックな技。ノロノロ運転または停車状態からだったら、急激に駆動力をかけてホイールスピンをさせて行う(後輪駆動車だけ)。適度にスピードが出ている状態からなら、サイドブレーキを引くことで行う(前輪駆動車でも後輪駆動車でも)のが一般的。

スピンターンノブ

ドリフトやジムカーナ、ダートラ、ラリーなどサイドブレーキを使う走行のためのパーツ。サイドブレーキ先端のボタンと交換して使用する。ノーマルのサイドブレーキはレバー先端のボタンを押さないと戻せないが、スピンターンノブを使うと、ボタンを押す必要がなくなるという便利なパーツ。駐車時にはノブを引くことでレバーを固定できる。ただし、D1のトップ選手などは、ノーマルのボタンをなんの苦もなく確実に押せるので、スピンターンノブを装着していないことも多い。

スプリング

チューニングカーに関して「スプリング」というときは、サスペンションのバネのことを指すことが多い。サスペンションのスプリングには大きく分けて、直巻きタイプと荒巻き(ノーマル形状)タイプがある。直巻きは汎用のきれいな円筒形のスプリングで、車高調(車高調整式サスペンション)に使われる。荒巻きは、いびつな円筒形や、径の大きい円筒形のものが多く、ノーマル車に使われている。スプリングを硬くすると、クルマの姿勢変化が抑えられて、より運動性能が上がることが多い。ただし乗り心地は悪くなりがち。

スプリングレート

スプリング(バネ)を縮めるときの硬さのこと。ほとんどの場合、ショック(ダンパー)のスプリングの硬さを指す。スプリングレートが高ければ硬く、スプリングレートが低ければ柔らかいことを意味する。単位はkg/mmで表記され、バネを1mm縮めるのに必要な重量が数字で表される。例えば8kg/mmのバネだったら、1mm縮めるのに8kgの重さが必要ってこと。

スプロケ

歯車どうしで組み合わされるのではなく、チェーンやベルトと組み合わされるタイプの歯車。クルマでは、タイミングベルトやタイミングチェーンでカム(カムシャフト)を駆動するためのカムスプロケを指すことが多い。このカムスプロケを調整式のものと交換すると、バルタイ(バルブタイミング)の調整ができるようになり、パワー特性を変えることができる。

スペーサー [ホイールスペーサー] 

スペーサーというのは、モノの間に挟んで、高さや位置を調節する部品のこと。いろいろな場所で使われるが、代表的なのがホイールスペーサー。ハブとホイールの間に挟んで使うパーツで、ホイールを外側に張り出させることができる。いろいろなサイズ(厚さ)が用意されているので、手持ちのホイールや、ちょうどいいオフセットの設定がないホイールで、ツライチを追求したいときなどに便利だ。

スポイラー

ボディに付ける空力パーツで、整流作用やダウンフォースを発生させる作用があるもの。特に形や取り付け位置が決まっているわけではない。屋根に付いていればルーフスポイラー、フロントバンパーと一体になっていれば、フロントバンパースポイラー、トランクの後方に付いていればリヤスポイラーなどという。ただし、ステーを持った大型のものはリヤスポイラーとはいわず、ウイングという。

スポット増し

ボディ補強の手法のひとつ。クルマのボディは、スチールのパネルを張り合わせて作るが、その接合には、一定の間隔を開けて、点で溶接を施していくスポット溶接という方法が多く使われている。スポット増しとは、そのノーマル車の溶接箇所の間にスポット溶接を増やしていく手法。ボディパネルどうしのつながりが強固になって、ボディ剛性が上がる。ボディ全体にスポット増しすることを、フルスポットともいう。

スポーツ触媒 

排ガス規制に適合する性能は確保しながら、排気抵抗を減らした社外の触媒のこと。純正触媒と交換するとパワーが上がる。内部にある蜂の巣状の穴を大きくさせることで、排気抵抗を減らしながら、表面にコーティングする貴金属の量を増やすなどして、排ガス浄化性能を保っている。ただし、スポーツ触媒を付けていても、燃料セッティングがきちんととれていないクルマでは、車検の排ガス検査をパスできないこともあるので注意が必要。

スリットローター

ディスク面に溝が刻まれたブレーキローターのこと。溝を入れる目的は、パッドの表面をさらってやることで、つねにフレッシュな摩擦面を使えるようにして効きを安定させること。また、パッドがフェードしたときに溝からガスを逃がしてやって、効きの低下を低減してやることなどがある。デメリットは、パッド(ブレーキパッド)の減りが速かったり、音が出る場合があるなど。なおノーマルのブレーキローターに溝を入れてやっても効果は発揮する。ただし、溝の形状によって性能は変わる。

スリップストリーム

レースでよく使われるテクニック。直線で前の車両のすぐ後ろにつくことをいう。空気抵抗が少なくなるので、余裕を持って前の車両について行くことができる。その余裕を生かして、直線の最後でポンと前の車両の横に出ると、最初のコーナー手前で抜きやすくなる。相手のパワーが自分と互角かそれ以上のときに有効なテクニックだ。

スロットル[スロットルバルブ]

エンジンに入る吸入空気の量をコントロールするバルブ(弁)のこと。アクセルペダル(スロットルペダル)を踏み込むと開き、戻すと閉じる。もちろん開いたときのほうがほうがパワーが出る。昔は、アクセルペダルとワイヤーで機械的につながっていたが、最近では、アクセルペダルが踏み込まれた量を検知して、ECUがスロットル開閉の信号を出しているクルマも増えてきた。ちなみにほとんどのクルマはシングルスロットルだが、GT-RのRB26DETTやAE92以降のレビン・トレノに搭載されている4A-Gは、気筒数だけある多連スロットルを採用している。

スロポジ [スロットルポジションセンサー]

スロットルバルブの開度を検知するセンサー。そのセンサーからの情報はECUが燃料噴射量を決める判断材料のひとつになる。大きく開けば加速のための増量をしたり、閉じれば減速だと判断して、節約のために燃料カットをしたりする。最近の電子制御スロットルのクルマでは、アクセルペダルに同じ目的のセンサーがついている場合もある。

スローパンクチャー

タイヤに穴が開くなどして空気が漏れる、いわゆる「パンク」の一種。漏れかたがゆっくりの場合をスローパンクチャーという。急にペチャンコになったりしないので、かなり気づきにくい。しかし走っていれば適正空気圧からは下がっていくので、思わぬところでタイヤが踏ん張ってくれなかったりして、たちが悪い。

スワップ

もともとの意味は交換すること。いろいろな場面で使われるけど、エンジンやトランスミッション、フロントマスクなどを、ほかの車種のものと交換した場合によく使われる。チューニング用語としては、特に恥ずかしがる必要はない言葉である。

スーパーチャージャー

過給器のひとつで、圧縮した吸入空気をエンジンに送り込みパワーを上げる装置のこと。本来は過給器全般を指す言葉だけど、一般的にはターボ(ターボチャージャー)以外の過給器を指すことが多い。ほとんどがエンジンの回転を使ってコンプレッサーを駆動し、エンジンに吸入空気を押し込む。NA車に後付けするスーパーチャージャーキットは、ターボキットより手軽に付けられるものが多い。ターボよりも低回転域からレスポンスよく作動するが、高回転での伸びはターボに劣る。

セカンダリータービン

シーケンシャルツインターボのクルマで、ふたつついているタービンのうち、後からまわりはじめるほうのタービンのこと。先にまわりはじめるタービンのことはプライマリータービンという。シーケンシャルツインターボでは、まずプライマリータービンにだけ排気が流れて、プライマリータービンだけが働く。回転数が上がってくると、セカンダリータービンのほうにも排気が導かれるようになって、ふたつのタービンがまわるようになる。

セットバック

アライメントの要素のひとつ。左右のタイヤ(前輪なら前輪どうし、後輪なら後輪どうし)の前後方向のズレのことをいう。厳密には、セットバックが大きいと、左右でハンドリング特性が違ったり、どちらかに流れやすかったりするはずだが、キャンバー、キャスター、トーほど影響は大きくないとされる。ただしセットバックが大きいということは、ボディやメンバー、アームなどが変形している可能性が大きい。

セブンミーティング

広い意味では、特定のひとつのイベントを指す言葉ではなく、RX-7のオーナーズミーティング、ロータス・スーパー7のオーナーズミーティングなどが「セブンミーティング」と呼ばれる。しかし、もっとも有名なのは、毎年7月7日にRX-7のオーナーが集まるイベント。首都圏では、主催者がいるわけでもなく、プログラムがあるわけでもなく、自然発生的にRX-7が集まることが習慣になっていたが、2006年7月7日には、きちんとした催し物として、筑波サーキットで「ロータリー・フェスティバル」というイベントが開催された。

セミオートマチック

クラッチ操作をしないで手動変速できるトランスミッションのこと。狭い意味では、F1やBMW、アウディ、MR-Sなどに使われているもののように、クラッチとマニュアルトランスミッションを油圧で作動させることで半自動化したようなものを指す。ステアリングにとりつけられたパドルやスイッチを操作するだけで変速できるものも多い。F1の場合は素早い変速ができるが、市販車の場合はその車種によって違いがある。また、広い意味では、トルクコンバーター式やCVT式のオートマチックトランスミッションを、シフトレバーやステアリングにつけられたスイッチでマニュアル車のように変速できるものも「セミオートマチック」と呼ぶ場合がある。この場合、たいていあまり素早い変速はできない

セミバケ

サイドサポートが高く、スポーツ走行時にも乗員の身体をしっかりホールドしてくれて、リクライニング機能があるシートをいう。フルバケ(フルバケットシート)ほどのホールド性はないけど、ときどきサーキット走行を楽しむくらいまでなら問題なく使える。もちろん、街乗りでの快適性も確保されてい

センターデフ

4WD車の前輪と後輪の回転差を吸収するために装着されているデフ(デファレンシャル)。クルマが曲がるときは、前輪のほうが後輪より大回りするので、特にタイトターンのときは、このセンターデフがないと、4WD車はスムーズに曲がれない。ただし、前後どちらかがホイールスピンしっぱなしになってしまっては4WDの意味がないので、センターデフには必ずロック機構かLSDがつけられている。また、電子制御でロック率を制御するクルマもある。

ゼロヨン

スタートから400mまでの速さを競う遊びやレース。またはそのタイム。ルーツはアメリカのドラッグレースだ。ドラッグレースは1/4マイル(約402m)で行われるため、それに近い400mという距離が目安となったと思われる。とはいえストリートゼロヨンは400mとは限らないし、ドラッグ専用コースでの大会は1/4マイルで行われることが多い。レースのときは2台並んでの競走となる。

ソレタコデュアル 

ソレックスキャブ、タコ足、デュアルマフラーをひとまとめにした言葉。パワーアップのための燃料系と吸排気系のチューニングで、’70年代にはじまり、ターボチューンにとって代わられるまで、チューニングの定番メニューだった。

ソレックス

フランス・ソレックス社が開発した高性能キャブレター(キャブ)。1960年に日本の三國商工(現在のミクニ)がソレックス社と技術提携して取り扱いを始めた。インジェクション以前のパワーチューンではキャブレター交換が必須だったが、ソレックスはウェーバーを上まわるほどの人気となった。現在でも旧車のNAメカチューンなどに使われることがある。

ソレノイド

「ソレノイド」そのものは、電流を流すと電磁石として働くコイルのことをいう。実際にクルマに使われている部品としては、そのソレノイドを使ったバルブつまり「電磁弁」の駆動ユニットを指すことが多い。素早い開閉ができるのがメリットだ。燃料のインジェクターや、ブーストコントローラーのバルブ、ATの油圧回路など、いろいろなところに使われている。また、エアサスのエア流入量をコントロールするバルブとしても使われることが多い。

デフ [デファレンシャルギヤ] 

左右の駆動輪の回転数のちがいを逃がしてくれるギヤのこと。クルマがコーナーを曲がるとき、外側のタイヤは内側のタイヤよりも長い距離を走るので、左右輪で回転差が生まれてしまう。そのため、駆動輪が左右で直結されているとタイヤをひきずってしまい、スムーズにコーナリングできない。そこで、その回転数のちがいを逃がしてやる必要があるのだ。ちなみに4WD車の場合は、前後輪の回転数のちがいを吸収するセンターデフというデフも搭載されている。

全幅 (ゼンプク) 

全幅はクルマの左右の幅のこと(ただしミラーは含まない)。全長はクルマの前端から後端までの長さのこと。 全高 は地面からクルマのいちばん高いところまでの高さのこと(ただし、スキーキャリアなどは含まない)。なお、エアロパーツを付けて、全長や全幅が変わってしまった場合、全長は±3cm、全幅は±2cm以内であれば、そのままでも保安基準に適合する。それ以上変わると、記載事項変更などの手続きが必要になる。

全長調整式 [全長調整式車高調]

フルタップ式、ブラケット調整式などともいう。ケースの全長を調整式にすることで、車高とスプリングのプリロードとを別々に調整できるタイプの車高調のこと。スプリングを遊ばせずに車高を大きく下げることができるようにもなる。ただし、ロアシートで車高調整するタイプと比較すると、ケースの全長が短くなりがちなので全体のストローク量も減る。

全高  (ゼンコウ) 

全高は地面からクルマのいちばん高いところまでの高さのこと(ただし、スキーキャリアなどは含まない)。全長はクルマの前端から後端までの長さのこと。全幅はクルマの左右の幅のこと(ただしミラーは含まない)。なお、エアロパーツを付けて、全長や全幅が変わってしまった場合、全長は±3cm、全幅は±2cm以内であれば、そのままでも保安基準に適合する。それ以上変わると、記載事項変更などの手続きが必要になる。

斜行バー

斜め方向を結ぶバーのこと。ロールケージのリヤ側に取り付ける斜めのバーのことを指すことが多い。タテとヨコ方向のバーだけではどうしても弱くなりがちな方向の力に対して補強することができる。またロールケージの斜行バーはボルト止めで簡単に取りはずせるようにしている場合も多いが、ウエット路面のときは、斜行バーをはずすと乗りやすくなることがある。

最低地上高

路面から車体のいちばん低いところまでの高さのこと。ただし、リップスポイラーやサイドステップ、ディフューザーなどは除かれるので、たいていはデフやメンバー(サスペンションメンバー)、マフラーあたりまでの高さになる。ホイールベースが200~249cmのクルマは最低地上高が8cm以上、ホイールベースが250~299cmのクルマは最低地上高が9cm以上ないと、保安基準に適合しない。

水平対向エンジン 

クランクシャフトの両側に、4気筒なら左右2気筒ずつ、6気筒なら左右3気筒ずつ、180度反対向きでシリンダーが並んでいるエンジンのこと。重心を低くすることができ、エンジンの全長を短くすることができるが、幅はやたら広くなる。そのせいでロングストロークのエンジンが作りづらい。レガシィ、インプレッサ、ポルシェ911などがこの形式のエンジンを採用している。

水温計

エンジンの冷却水の温度を表示する計器のこと。ノーマル車でも付いていることが多いが、オーバーヒートでも起こさないかぎり、真ん中を指したままという大ざっぱなものが多いので、より正確な社外のものを装着する。正確な水温をチェックすることで、オーバーヒートを防いだり、適切な冷却チューンをおこなったりすることができる

総排気量

エンジンの大きさを示す基準のひとつ。たんに「排気量」ともいわれる。ピストンがいちばん下がったときのシリンダー内の容積から燃焼室の容積を引いたものが1気筒あたりの排気量。それに気筒数をかけたものが総排気量となる。ようするに、エンジンが2回転する間に、吸い込んで吐き出す空気の量を示している。基本的に、総排気量が大きいほど、エンジンはパワーが出しやすくなる。ただし、エンジン自体は大きく重くなってしまう。

触媒[触媒コンバーター] 

排気ガス中の有害成分を減らす装置で、フロントパイプやマフラーの途中に付いている装置。触媒を排気ガスが通ると、化学反応が起きて、有害成分が害のない成分に変わる。内部小はさい無数の蜂の巣状の穴を持つ構造で、排気抵抗は大きい。自動車には装着が義務づけられているので、取りはずすだけで違反になる。

走行会

サーキットライセンスを持っていないドライバーでも走れるように、主催者がサーキットを借り切って、参加者を募って行うイベントのこと。タイム計測を目的とする走行会のほかに、ドリフト走行会などもある。有名ドライバーをゲストとして招待したり、ジャンケン大会などのお楽しみがある走行会も多い。ヘルメット、グローブ、長袖長ズボンと、まともなクルマがあれば、誰でも参加できるものが多い。

車高調 [車高調整式サスペンション] 

外筒にネジが切ってあり、車高の調節ができるダンパー(ショック)を使用したサスペンションのこと。実際には「シャコチョー」と発音されることが多い。以前は、スプリングロアシートの位置を上下させて車高を調整するタイプしかなかったが、近年、ブラケットの位置を調整して車高を調整できる全長調整式というタイプも出てきた。いずれも 汎用 の直巻きスプリングを使用する。