’05年あたりからいちぶのF1マシンが採用して、’06年のシーズン途中で禁止されたサスペンションの機構。極秘の装置なので詳細は不明だが、ノーズコーンのなかや車体の後部などに、数kgのウエイトを、上下にスプリングを介してマウントした装置だとされている。路面のギャップや縁石を乗り越えたあとに、車体の上下動と反対の振動をウエイトにさせることで、車体の上下動を素早く抑えようという機構だ。サスペンションの伸縮はふつうのダンパーで抑えることができるが、タイヤのたわみによる上下動は抑える手段がない。それを少しでも早く抑えこもうという目的で開発された機構だと推測されている。